こんにちは。
むし旅の諸橋直子です。
冬はカブトの幼虫たちもおとなしいもので、時々飼育ケースの壁際に寄ってきてはもぞもぞ動いているところを観察するくらいで、基本やることがあまりありません。
とりあえず、カブトムシの勉強でもしとくか、と色々本を読んでいますが、その中で、以前から気になっていた話を見つけたので記録がてら書いて置こうと思います。
まず読んだ本はこちら。
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何が気になっていたかって、カブトムシの幼虫はどうも、ものすごい抗菌物質を作ってるらしい、という話を以前どこかで聞き、それ詳しく知りたいなあ、と思っていたんですね。
そうしたらこの本にそのことが出ていた。
ものすごおおおくざっくり説明すると、抗生物質などに耐性を持ってしまったいわゆる「耐性菌」であっても、カブトの幼虫が作り出す抗菌物質は
菌の細胞膜を直接ぶっ壊し、穴を空けて菌をやっつけるんですって!
すげーな、カブトの幼虫…とんでもない物質作ってるな、おい、と飼育ケースの中をもぞもぞ動くカブトの幼虫を見ながら思った次第です。
最近、耐性菌の問題はすごく話題になっているのと→ AMR臨床リファレンスセンター http://amr.ncgm.go.jp/ 我が家は子供が小学生なので、結構感染症で抗菌剤のお世話になる機会が多いんですね。
それで、やっぱり耐性菌こええええ、と思っていた次第ですが「耐性菌にも効く抗菌物質」を我らがカブトムシが持っているなんて、いやはや、カブトムシはすごいですね( ´∀`)
で、さらに調べて見たらこの抗菌物質
カブトムシディフェンシン
という、なんかそのまんま…という”どストレート”な名前がついていました。
耐性菌への抗菌物質として、また一部のがん細胞増殖の効果なども実験で認められ、現在も研究が進んでいるようです。
→ B105 カブトムシディフェンシン由来改変ペプチドの癌細胞増殖抑制効果
→ カブトムシディフェンシン改変ペプチドの薬剤耐性菌感染に対する抗菌効果
私がチェックした範囲内では、まだマウスでの実験段階なので人への応用にはまだ時間がかかりそうですが(一部人間への臨床も行われているようなデータも見かけたのですが、詳細がわかりませんでした)あの、飼育ケースの中でもぞもぞやってるカブトの幼虫にそんなパワーが…と思うと、かなりワクワクしますね( ´∀`)
そんなわけで、冬は飼育に関してあまりやることもないので、地味にカブトムシについて勉強して過ごしている次第です。
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